吉田松陰幽因の旧宅(杉家旧宅) (33 画像)
この建物は吉田松陰の父杉百合之助の旧宅であるが、始め家禄49石余の親族瀬能家から借りたものである。木造瓦葺き平屋建て214㎡の住宅で8畳3室、6畳3室、4畳、3畳7分、3畳半・3畳および2畳各1室のほか、板間・物置・土間を有するかなり広い。この家は現在、松陰神社が所有して、保存している。
松陰は伊豆下田港でアメリカ軍艦による海外渡航に失敗して江戸伝馬町の獄につながれついで萩の野山獄に移されたが、1855(安政2)年に許されて実家へお預けとなり3畳半1室に幽因され、読書と著述に専念した。
ここで父兄や近親が松陰による孟子や武教全書の講義を聞き、やがて入門者が増えてきて私塾の形態ができるようになった。この講義は安政4年松下村塾に移るまで1年半ばかり続けられた。 松陰は安政5年、老中間部詮勝の要撃を企てたために、野山獄に再入獄前の約1ヶ月間再びここに幽因される身になった。

●松陰神社
●松下村塾
●花月楼
●薩長土連合密議之處

・山口県萩市椿東1537
公式ホームページ

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