熊谷恒子記念館 (7 画像)
熊谷恒子記念館は、現代女流かな書の第一人者として活躍した熊谷恒子が、生前住んでいた自宅を改装し、平成2年4月に開館した。
恒子は、明治26年に京都で生まれた。大正3年、結婚を機に東京へ転居し、昭和11年に新居(現記念館)を構え、晩年まで暮らした。庭の花を見渡せる1階の書室で作品に取り組み、各書道展の出品や審査員も務め、大学で教鞭を執るなど書道界の第一線で活躍した。
恒子は子どもの手習いに付き添ったことから、35歳にして書の道へと進む。常に家庭を大切にし、「よい時代であったから子育てのかたわら書道を続けてこられた」「趣味がいつしか生涯の仕事になった」とはいうものの、苦労の多い時代にあって書道と家庭を両立し続けていくことは容易ではなかった。「決して過去をふり返ってくよくよしたりしない」人柄と並々ならぬ努力、そして何よりも書への一途な思いがあってのことであった。
昭和40年には、皇太子妃美智子殿下(現皇后陛下)への書のご進講を拝命する。これらの功績が認められ、昭和42年に女流書家初の勲五等宝冠章を受章する。その後も精力的に活動し、昭和61年、93歳で永眠した。

・東京都大田区南馬込4-5-15
公式ホームページ

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