横山大観記念館 (16 画像)
横山大観がこの地に居をかまえたのは明治42年のことである。昭和20年の空襲で建屋が焼失したが、その土台を生かし、昭和29年に新居が再建された。その後、90歳で没するまで、大観はここで多くの作品を制作した。
京風数寄屋造りのこの建物は、現在では台東区の史跡に指定され、昭和51年より美術館として公開している。当館は客間「鉦鼓洞」、居間、アトリエなどを、そのまま展示スペースとして公開している。「鉦鼓洞」は、この名前は明治39年日本美術院の移転に伴い、茨城県五浦に移り住んだときの住居の崖下にあった洞穴の名前である。建物の構造や内装のデザインには、大観の画家ならではの工夫が凝らされており、見どころのひとつとなっている。
所蔵品は、大観の絵画作品・習作・スケッチをはじめ、大観による陶磁器の絵付け、着物の意匠、書籍の装丁にいたるまで多岐にわたっており、大観の画業の全貌を知ることができる。大観にゆかりのある画家たちの作品、画材をはじめとする大観の遺品、書簡、大観が収集した古美術品なども、当館のコレクションの特徴である。これらは、大観の趣味や交友関係、日常の姿など、知られざる一面を伝える貴重な資料となっている。

東京都台東区池之端1-4-24
公式ホームページ

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