室生犀星旧居跡 (1 画像)
詩人・小説家の室生犀星(1889~1962)は、大正5年7月田端163(現・3-4)番地転入をはじめとし、その後田端内を数回転居した。なかでもここ田端523(現・5-5)番地は、居住期間が最も長く、特に気に入った場所のひとつである。
犀星の文学への開眼は俳句にある。魚眠洞という俳号を持ち、生涯において4冊の句集を含む約1750の句作を行った。田端時代は作家・芥川龍之介等と句作に打ち込むと同時に、詩人として、また小説家として出発した時期でもあった。

ぎぼし咲くや 石ふみ外す 葉のしげり(ぎぼし 田端草庵)
すゝけむる 田端にひらふ 螢かな(龍之介忌)
魚眠洞 枯蘆たばね 焚きにけり(ある扇に書きて)

●室生犀星の庭石と苔

東京都北区田端5-5

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