乃木館 (8 画像)
1908(明治41)年、学習院の目白校地移転を機に、6棟の寄宿舎・食堂・衛星病棟とともに、総寮部として建てられた。木造平屋建、桟瓦葺、寄棟造で、久留正道の設計による。全寮制を導入した第10代乃木希典院長は、院長官舎ではなく、この総寮部内の一室に起居して、学生と寝食をともにした。
竣工当初の総寮部はL字型の建物で、乃木院長室、会議室、事務室、勾配部、倉庫などで構成されていた。板張の床、長押と柱が配された壁、棹縁天井をしつらえた和風の内装で、現在は床のみが畳敷きに変わっている。北東部の玄関、手洗所、流しは1978(昭和53)年に増築された。
1944(昭和19)年、総寮部取り壊しの際、乃木院長の居室であった部分が「乃木館」として保存され、この場所に移築された。現在は、学生の部活動に使用されている。2009(平成21)年、国登録有形文化財に登録。

・東京都豊島区目白1-5-1
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