中村屋 (5 画像)
塗櫛の創始者中村恵吉の分家にあたる櫛問屋の住宅で、江戸時代には中村利兵衛の家であった。建物は天保年間(1830~1843年)の建てられた。間口は狭く、奥に深いつくりで、典型的な奈良井の民家の様式である。二階を少しせり出させる出粱(だしばり)造り、鎧庇(よろいびさし)、台所の囲炉裏と大きな吹き抜けなど、典型的な奈良井の民家の様式を残し、市の有形文化財に指定され、内部が公開されている。
NHK連続テレビドラマ「おひさま」では飴屋「村上堂」のロケに使われた。

●出梁(だしばり)造り
二階を少しせり出した出梁(だしばり)造り、入口にはめられた大戸、そして日常の出入りにつかうくぐり戸、入口の横のしとみ戸、二階の手すりの真黒くすすけて落ち着いた格子、その両脇につけられた白漆喰の袖うだつ、各部にさりげなくそえられた彫物、これらはすべて奈良井に残された宿場の建築である。そして、長くのびた軒の小屋根(庇)をおさえた猿頭と呼ばれるサン木は格子やしとみ戸とよく調和して他においてはみられない深い味わいをかもし出している。

・長野県塩尻市奈良井311
公式ホームページ

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