野尻邸(旧大佛次郎茶亭) (75 画像)
野尻邸は、市内では希少な関東大震災前の建物である。建物は茅葺き屋根、数寄屋風のつくりで、広い庭園内の樹木と一体となった空間は、古都鎌倉の原風景とも言える貴重な存在である。また、趣のある門と板塀の続く路地は、かまくら景観百選にも選定されている。
大佛次郎(本名・野尻清彦)が鎌倉に居を構えたのは、東京帝大を卒業した1921(大正10)年6月である。1929(昭和4)年には、ここ雪ノ下に新居を構え生涯の住いとした。
古都鎌倉に寄せる思いは深く、「源実朝」や「帰郷」などの小説や多くのエッセイの中で、その魅力を解き明かしている。また、高度経済成長期(昭和30年代)には、開発が自然や環境破壊を推し進めている状況を危惧し、自然保護運動に立ち上がり、古都保存法の成立に寄与した。

・神奈川県鎌倉市雪の下1-11-22
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