学習院東別室(旧皇族寮) (7 画像)
当時全寮制だった学習院の皇族寮として、1913(大正2)年に建てられ、山階(やましな)宮武彦王や秩父宮雍仁(やすひと)親王をはじめとする皇族たちに使用された。木造2階建、桟瓦葺、切妻及び寄棟造。宮内省内匠寮設計、1913(大正2)年竣工。
正面玄関には、馬車をよせる車寄せがあり、玄関庇に付けられた桜模様の飾りは、向かい合わせに建てられていた院長官舎(現在は愛知県犬山市の博物館明治村に移築)のものと対を成していた。高く設けられているのは、馬車で登校した皇族に配慮してのもの。
教室として改造されるにあたって、内装に手が加えられたが、間取りに大きな変化はなく、階段、廊下、手洗所などは建築当時の面影をそのまま残している。明治~大正期に建築された学校寄宿舎はあまり現存しておらず、貴重な建物である。
2009(平成21)年、国登録有形文化財に登録。

●院長官舎

・東京都豊島区目白1-5-1

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