デ・ラランデ邸 (38 画像)
デ・ラランデ邸は、新宿区信濃町にあった西洋式住宅である。1階部分は明治時代の気象学者・物理学者である北尾次郎が自邸として設計したと伝えられる木造平屋建て・瓦葺き・寄棟屋根・下見板張りの洋館であった。1910(明治43)年ころ、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより、木造3階建ての住宅として大規模に増築された。その際、北尾次郎居住時の1階部分も大改造されている。スレート葺きのマンサード屋根と、下見板張りの外壁が特徴である。デ・ラランデは、この住宅で妻と4女・1男の7人家族で生活していたが、1914(大正3)年に41歳で亡くなった。
その後、この住宅の居住者は何度か変わったが、1956(昭和31)年から、乳酸菌飲料カルピスの発明者として知られる三島海雲が住んでいた。海雲の死後、三島食品工業株式会社の事務所として、1999(平成11)年まで使用されていた。
建物は、デ・ラランデによる大規模な増築が行われたころの姿に復元し、室内は、残された古写真を基にデ・ラランデが住んでいた大正時代初期ころを想定して復元している。

・東京都小金井市桜町3-7-1
公式ホームページ

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